「いいね、と誰もが声を上げる名演集」
ホーンとギター両者の、静かに寄り添うように奏でられるSJTの音楽は、たとえようもなく甘美で切ない。それでいてベタベタとからみつくような下品さとは無縁である。つまりはそこが、北欧なのだろう。クリーンでキレがいいのである。大人の感覚であります。そういう熟成した個性が見事にスタンダードの解釈として過不足ないものとなっており、聴く者にうたの心をしっかり定着させることに成功している。一音一音がゆるがせのない自信に裏打ちされて、原曲の持味をこれ以上ないほどに香らせているのだ。スタンダードとは大きく打てば大きく響き、小さく打てばまた小さく響くという変幻自在な存在。ラッセ・トゥーンクヴィストのような達人にこそスタンダードは相応しい。
馬場啓一ライナーノーツより
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