オーケストラによる前作「Points of Departure」を発表した2005年、日本人として初めてセロニアス・モンク作曲賞受賞、という素晴らしい栄誉をいただきました。その後、現在までに、第18回日本ミュージック・ペンクラブ賞受賞、モンタレージャズフェスティバル出演、フランスツアー・・・など、色々貴重な経験をしましたが、その中で、 “ジャズは、地域・時代と共に生きる音楽”、という思いを更に強くしました。もともとアメリカで生まれた音楽とはいえ、日本という国で、現代を生きている現在進行形の自分を表現することこそが、ジャズなのです。特にビッグバンドでは、16人のメンバーそれぞれの中にドラマがあります。ひとりひとりの経験が融合して、ここにしかない素晴らしいアンサンブルが産み出される。その豪華さ、楽しさを感じていただける仕上がりになったと思います。
また、ジャズである限り、常に前に向かってスイングしていなければなりません。その原点に立ち返って、今回は特に意識して、聴いた後元気が出るような、躍動感のある音づくりを目指しました。中には、今年亡くなったサックスプレイヤー、高橋達也氏に捧げた曲のように、悲しい経験に基づいたものもありますが、誰にも、嬉しい時もあるし、辛い時もあります。そういう良い事も悪い事も含めて、後ろは振り向かず、いつも前だけを向いて進んでいこう! “Groovin' Forward!”・・・ジャズも人生も。それがこのCDにこめたテーマです。聴いて下さる皆様とこの思いを共有したいと思っています。
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