1. Three And Four
Playgroundと同じ、変拍子の曲ですが、ポリリズムとか変拍子というのはもともと3と4(または2)が混在したもの・・・という意味でつけた曲名です。今回のこのトリオの特徴とわたしの作曲の特徴が一番良く出ている曲かな、と思って、アルバム全体のタイトルにしました。
2. A Thousand Cranes
2008年“Groovin’ Forward”にビッグバンドで収録した曲。この曲は、世界中の子どもたちに読み継がれていながら、日本では廃刊になっていた“Sadako And A Thousand Paper Cranes(禎子と千羽鶴)”を、自ら出版社をたちあげて復刊した後、2007年に亡くなった叔母に捧げた・・・というエピソードは以前のCDに書きました。最近も、叔母の友人だったという方が、わたしのコンサートに足を運んで下さることが多く、叔母がどんなにわたしを応援していてくれていたのか、今更ながら改めて気づかされています。この曲を弾く時は、いつも叔母のことや平和の大切さについて、考えています。
3. Dear Oscar
今年の春頃、スイング・ジャーナル社から“ピアニストから見たオスカー・ピーターソン”というタイトルで記事を書いて下さい、という原稿依頼をいただきました。その記事のために、数日間彼のピアノのみを聴きまくった後で、“わたしの考えるピーターソン”という意味を込めて書いた曲です。テクニック面の素晴らしさばかりが強調されがちなピーターソンですが、彼の最大の魅力は、“聴いていると、なぜかとても暖かく幸せな気分になる”ということだとわたしは思っています。
4. In Five
文字通り5拍子の曲です。このアルバムには、One, Three, Four, Five, A Thousandなど、なぜか“数”が関係するタイトルの曲が揃いました。
5. Playground
2006年“Playground” にセクステットで収録した曲。2005年度セロニアス・モンク作曲賞受賞曲として、受賞式が行われたワシントン・ケネディーセンターを初め、色々な場所で演奏してきた曲です。今回はピアノトリオ用に、かなりアレンジを変えました。
6. Over The Rainbow (Harold Arlen)
ミュージカル映画“オズの魔法使い”の主題歌として誰もが知っている有名な曲。こうしたピアノソロではクラシック的な手法も取り入れています。
7. Think Of One (Thelonious Monk)
わたしは、セロニアス・モンクには特にこだわっており、今までのCDでも常に彼の作品を取りあげてきました。たとえその曲を知らなくても、“これはきっとモンクだ”とすぐわかる、そこが作曲家としてのモンクの凄いところだと思います。
8. Departure
この曲は、2005年の“A Points Of Departure” 発表以来、日本の多くの社会人・学生ビッグバンドに取りあげていただいただけでなく、NYやパリの学生ビッグバンドでもレパートリーにしていただいている、とても作曲者冥利に尽きる曲です。今年8月には南仏で、ニース・ビッグバンドとこの曲を演奏しました。トリオにも向いている曲だと思います。
9. Teardrop
2008年9月20日に、わたしのカルテットで“第51回モンタレー・ジャズ・フェスティバル”に出演した時に演奏したバラードとして、思い出深い曲です。
10. It Could Happen To You (Jimmy Van Heusen)
多くの名演がある有名スタンダード。今回オリジナルに変わった構成の曲も多かったため、スタンダードは何も決めずに、いきなり演奏しよう、ということで、この曲とThink of Oneは、譜面を使っていませんし、リハーサルもしていません。この最後の曲はアフターアワーズのジャムセッション・・・というような形で捉えていただければと思います。
2009年11月 守屋純子
※文中一部敬称略/作曲者名のないものは守屋純子作曲
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